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尚蔵館しょうぞうかんにいきもの大集合!
生命いのちの魅力を造形かたちに込めて

このたび、皇居三の丸尚蔵館しょうぞうかんでは、展覧会「いきもの賞玩しょうがん」を開催いたします。
本展では、地球上に生きる「いきもの」の姿を、数々の作品をとおしてご覧いただきます。
私たちの身近には大小さまざまな生き物がいて、生命を宿しています。
水の中の魚、くさむらに潜む昆虫、野山を駆け回る小動物など、特に小さな生き物は、置物や実用品として造形化され、
生活の中で目を楽しませてくれるものもあります。
そうした生き物を表した工芸品や絵画、書跡などを、皇室に伝えられた作品のなかからご紹介します。
また、皇室には諸外国との交流のなかで、各国の貴重な品々が贈られました。
そのような海外の作品も交えてご覧いただき、生きとし生けるものの力強さや愛らしさとともに、
命の等しさ、尊さに思いを巡らせていただければ幸いです。

本展覧会の3つの見どころ
  • 1

    尚蔵館でいきもの探し!愛らしい小動物から一度見たら忘れられない魚の置き物まで、
    バラエティ豊かな生き物たちが、書、絵、金属、陶磁、ガラス、刺繍……さまざまな造形かたちで登場します。

  • 2

    生き物の生命感をいかに瑞々みずみずしく描写するかにこだわった伊藤若冲いとうじゃくちゅう・国宝《動植綵絵どうしょくさいえ》のうち
    芦鵞図ろがず》(前期展示)と《池辺群虫図ちへんぐんちゅうず》(後期展示)を公開!写真撮影も可能(個人利用にかぎる)。

  • 3

    皇室が各国との交流を担い、その中で寄せられた贈り物から、世界各地の「いきもの」の
    多様な形や色をお楽しみください。

賞玩しょうがん」とは?

賞玩には、そのもののよさを楽しむという意味があります。作品を通して、いきものの魅力を存分にお楽しみください。

詠む・描く

「ヒト」は地球上の長い歴史・進化のなかで、文明を手に入れました。そのなかで、日本人は大陸の影響を受けつつ、文化を形成していきます。漢字や仮名の文字を使った詩歌、文学や芸能をもとにした絵、それらには私たちに身近な「いきもの」も登場します。ここでは、書跡から昆虫や鳥を詠んだ詩や和歌、絵画から動物が描かれている場面の絵巻など、そして伊藤若冲の国宝《動植綵絵》からガチョウ(前期)と昆虫(後期)が描かれた作品をご紹介します。

七徳舞

七徳舞しちとくのまい白氏文集巻第三断簡はくしもんじゅうまきだいさんだんかん)》
伝 源俊房みなもとのとしふさ
平安時代(12世紀)

【通期展示 ※場面替あり】

餐香宿艶図巻

餐香宿艶図巻さんこうしゅくえんずかん》(部分) 沈南蘋しんなんぴん
中国・清時代(18世紀)

【通期展示 ※場面替あり】

小栗判官絵巻

小栗判官絵巻おぐりはんがんえまき》巻14下(部分)
岩佐又兵衛いわさまたべえ
江戸時代(17世紀)

【展示期間:7/9~8/4】

綿花猫図

綿花猫図めんかねこず長澤蘆雪ながさわろせつ
江戸時代(18世紀)

【展示期間:7/9~8/4】

動植綵絵

国宝《動植綵絵どうしょくさいえ 池辺群虫図ちへんぐんちゅうず伊藤若冲いとうじゃくちゅう
江戸時代(18世紀)

【展示期間:8/6~9/1】

朝顔狗子図

朝顔狗子図あさがおくしず山口素絢やまぐちそけん
江戸時代 寛政4年(1792)

【展示期間:8/6~9/1】

かたどる・あしらう

「いきもの」は造形化され、置物や実用品として私たちの身近によくみられます。それは、本物と見紛うがごとく精巧に作られるものもあれば、かわいらしさに心惹かれ愛らしく作られるものもあります。ここでは、かつて明治宮殿などを飾るために作られた大きな花瓶や壁掛けをはじめとする数々の工芸品を紹介します。いろいろな技法であらわされた「いきもの」を見つけて、お楽しみください。

羽箒

羽箒はぼうき子犬こいぬ
明治時代後期~大正時代(20世紀)

【通期展示】

鯉置物

鯉置物こいおきもの川本栄次郎かわもとえいじろう
大正2年(1913)

【通期展示】

刺繍菊

刺繍菊ししゅうきく鳩図額はとずがく》 4代飯田新七いいだしんしち
明治44年(1911)

【展示期間:7/9~8/4】

七宝向日葵蟷螂図花瓶

七宝向日葵蟷螂図花瓶しっぽうひまわりとうろうずかびん安藤七宝店あんどうしっぽうてん
明治時代後期(20世紀)

【通期展示】

鼬

いたち
明治時代(19世紀)

【通期展示】

いろいろな国から

皇室は公務を通じてさまざまな国との交流があり、世界平和を祈念して国際祝善を担っています。そうしたなかで、各国からその国の伝統工芸品や、国を代表する作家による美術品が贈られるなどしてきました。ここでは、それらのなかから、鳥や魚、動物があらわされたものをご紹介します。美しいガラスの花瓶の魚、ランプの海洋生物、宝石の鳥、遥か古代の壺や現代の色鮮やかなアップリケの鳥や動物。世界の各地から集合した「いきもの」の、多様な形や色を存分にご覧ください。

インクスタンド

《インクスタンド ひな蝸牛かたつむり
20世紀初頭

【通期展示】

※出品作品は全て皇居三の丸尚蔵館収蔵

開催概要

名称

いきもの賞玩しょうがん
Wild Wonders: The Animal Kingdom in the Imperial Collections

会期

2024年7月9日(火)~9月1日(日)

前期:7月9日(火)~8月4日(日) 
後期:8月6日(火)~9月1日(日)

休館日

月曜日(ただし7月15日と8月12日は開館し、翌火曜日休館)

※その他諸事情により臨時に休館する場合があります

開館時間

午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※ただし7月9日(火)は13時開館

毎週金曜・土曜は夜間開館。午後8時まで開館。(最終入館は午後7時30分まで)
※ただし7月26日(金)と8月30日(金)を除く

料金

一般 1,000円、大学生 500円

※高校生以下及び満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳、運転免許証、マイナンバーカードなど)をご提示ください。
※障がい者手帳をお持ちの方とその介護者各1名は無料(日時指定不要)。
※事前に日時指定をお願いします(一般・大学生・高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方が対象)。

作品件数

52件 ※出品作品は全て皇居三の丸尚蔵館収蔵

主催

皇居三の丸尚蔵館

会場

皇居三の丸尚蔵館

〒100-0001 東京都千代田区千代田1-8 皇居東御苑内
[皇居三の丸尚蔵館ウェブサイト] https://shozokan.nich.go.jp/
[公式 Instagram] https://www.instagram.com/shozokan_pr/
アカウント名 @shozokan_pr

お問い合わせ

TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)


「いきもの賞玩」ワークシート 
○○いたよ!

子ども向けのワークシートを館内で無料配布しています。
※小学5年生程度が解ける設定です。
作品のなかにひそむ「いきもの」をみつけて、クイズに答えましょう!

ワークシート

報道に関する
お問い合わせ

皇居三の丸尚蔵館広報事務局(共同PR内) 
担当:三井

〒104-0045 東京都中央区築地1-13-1 
銀座松竹スクエア10階
TEL:03-6264-2382
E-mail:shozokan-pr@kyodo-pr.co.jp

関連イベント

展示室 de 作品解説

2024年9月1日(日)までの毎週金曜日 18時35分~(20分程度)

※7月26日(金)、8月30日(金)は除く詳細はこちら

展覧会「いきもの賞玩」 特別鑑賞会

2024年7月26日(金)、8月30日(金)いずれも18時~20時

※ただし研究員による解説は、18時~19時まで

※解説終了後19時~20時まで自由観覧詳細はこちら

アクセス

皇居三の丸尚蔵館

〒100-0001 東京都千代田区千代田1-8 皇居東御苑内

[大手門から入門]

地下鉄各線の大手町駅(C13a出口)から徒歩約5分
JR東京駅(丸の内北口)から徒歩約15分

[大手門以外からの入門]

◎平川門から入門:地下鉄東西線竹橋駅(1a出口)から徒歩約10分
◎北桔橋門から入門:地下鉄東西線竹橋駅(1a出口)から徒歩約15分
(月曜日・金曜日閉門、その他皇居東御苑の公開日時に準ずる)


皇居三の丸尚蔵館しょうぞうかんについて

平成元年(1989)に上皇陛下と香淳こうじゅん皇后により、皇室に代々受け継がれた美術品が国に寄贈されたことを機に、その保存と研究、公開を目的として、平成5年(1993)11月に皇居東御苑ひがしぎょえん内に開館しました。収蔵品は、各時代を代表する名品が多く含まれており、日本を中心とする東洋の美術工芸品のほか、幅広い時代、地域、分野の品々がみられることが特長です。施設の拡充をはかり令和元年(2019)からは、新館の建設が進められています。令和5年(2023)には管理・運営が宮内庁から独立行政法人国立文化財機構へ移管され、「皇居三の丸尚蔵館」と名称も新たに一部を開館しました。令和8年(2026)度に全館開館を予定しています。

尚蔵館外観

皇居三の丸尚蔵館 外観


その他宮内庁の行事等により臨時に休館する場合があります。
最新の情報は当館ウェブサイトまたはハローダイヤル (050-5541-8600) でご確認ください。